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【防災】2020年8月15日_車両火災第一出場

2020年8月15日午前4時6分、私の受け持ち地区(旭消防団第3分団第2班)で車両火災が発生しました。

 火の様子。午前4時29分撮影。

防災の日まで半月。

現下のところSARS-CoV-2対策で防災どころではない、という方々が多いとは思いますが、こうした隙を突いてやってくるのが災害です。

今回は車両火災の事例です。

車両火災はあまり目にすることはないと思いますが、出火報ではしばしば耳にします。

以前、深夜に横浜新道から保土ヶ谷バイパスへ渡っていたところ、車両火災に遭遇したことがあります。三車線の一番右側で炎上しており、私は一番左側の車線へ避けたのですが、まるまる一車線分の距離をとっても頬に熱さを感じるほどでした。

今回はそのときほど激しい燃え方ではなく、近隣の建物への延焼はありませんでしたが、車両一台が焼損する被害を生じました。幸い、人的被害はありませんでした。

車両火災、特に自動車火災の場合、考えられる原因を次のように区分できると思います。

・駐車中 → 放火

・走行中 → 整備不良など

第一の「放火」ですが、防ぐ手立てはあります。

まず路上駐車をしないこと。自動車に限らず、路上に置かれている可燃物は放火の対象になります。家屋でも、建屋の周囲にごみを放置している場合は危険です。放火させない環境作りを心がけましょう。

消防統計(火災統計)によると、令和元年に発生した火災のうち7.2%が放火によるもので、原因別では4位です。しかし、「放火の疑い」まで含めるとなんと12.0%とぶっちぎりの1位になります。車両に限らず、放火犯に「放火させづらい」環境を整えることが大切です。

第二の整備不良について、原因を消防統計から引用しましょう。

車両火災 3,580 件では、「排気管」600 件(16.8%)、「交通機関内配線」322 件(9.0%)、「電気機器」235 件(6.6%)、「放火174 件(4.9%)、「たばこ」167 件(4.7%)の順となっています。

駐車場内が舗装されていない場合、雑草の繁茂を抑えて排気管の熱で枯草が発火することを防ぐのも一案です。

また、不正改造で排気管の熱が車両の可燃部が熱される、電装品の絶縁体劣化、車外品アクセサリーの付けすぎによるケーブル過熱といった要因も考えられます。

高年式の自動車は電気系統に劣化がないかときどき目視で確認することや、アクセサリーを追加するときはヒューズを使うことを心がけましょう。

劣化の目視は、ケーブル(コード)を覆っている絶縁体が白っぽい色になっていたり、絶縁体自体がボロボロになっていたりします。いくつかのケーブルを束にしてある場合、束ねている部材(テープで巻いてあったり、スパイラルチューブでまとめてあったりします)が劣化していないかを確認します。

特にバッテリーから直接電源をとる場合(いわゆる「バッ直」)では、容易に大きな電力を確保することができるだけに、注意したいものです。

また、自家用車の火災ではありませんが、公共交通機関を利用する場合にはこんなことを考えてみてはいかがでしょうか。

① バスを利用するとき

車両後部に非常口があります。非常口があっても、開け方を知っている方は少数ではないでしょうか。ときどき非常口座席に座り、開け方をチェックしておきましょう。

外部からの放火により、乗員・乗客が多数死傷した新宿駅西口バス放火事件もありました。

特に児童・生徒の通学バス関係者は、外部にある非常用レバーの使い方をよく知っておいて欲しいと思います。

火災ではありませんが、最近では運転手の急病時に乗客がボタンを操作することで緊急ブレーキがかかる車種もあります。よく見ておきましょう。

② 鉄道を利用するとき

消火器が備え付けられていますので、場所の確認をお勧めします。また、座席の下に赤い枠で囲まれたパネルがあります。これを開けると、赤く塗られたレバーがあります。このレバーを90°回せば、ドアは手動で開けます。

この設備は悲惨な桜木町事故を教訓に装備されるようになりました。ただし、非常時には対向列車や送電設備(第三軌条方式の地下鉄などでは、レールに見える軌条に高圧電流が流れています)に注意しましょう。

これはJR205系車両の例ですが、外部からドアを開放できるようにもなっています。中距離列車の折り返し駅では、清掃作業員が使うこともあります。豆知識として覚えておきましょう。

なお、地下鉄や長大トンネルでの火災は悲惨な事故になることが多いです。韓国・大邱地下鉄放火事件や日本の北陸トンネル事故ばかりでなく、トンネル以外でも西成線火災事故といった火災が発生しています。

ちょっとした心構えが、あなたや大切なひとの生命を救うことを覚えておきたいですね。

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